個人事業主の僕がトラブルでクライアントから損害賠償を請求された話【フリーランス】その2

個人事業主の僕がトラブルでクライアントから損害賠償を請求された話【フリーランス】その1 の続きです。

SOHO技術者にとってこういうトラブルはよくあること?

クラウドソーシングサイトの掲示板や、2ちゃんを見ていたりすると、ボクと同じように「元開発者が音信不通で、とんでもないバグだらけのプログラムの修正を押し付けられる」 という事案はわりとよくある事らしい。

それを避けるためには、やはり契約書しかない!

ネットで仕事を依頼されると「んじゃ、とりあえず作業スタートしといて〜」というように、なあなあな感じで始まることが多い。「作業スタートの前に、まずは契約書に同意お願い致します。」って言い出しにくい。
もし契約書への同意をお願いしにくいようであれば、電話でクライアントと直接お話をして、その人の人となりに問題ないかどうかを判断するべきだ。

ボクがお世話になっているパートナーは、10年間今まで一度も契約書を交わしたことがないが、1度もトラブルにあったことがないらしい。なぜなら、何度も電話打ち合わせをしてクライアントの人となりを判断し「この人は絶対に大丈夫」と思えるクライアントの仕事しか請けないからだそうだ。

ボクはどうも人を見る目がないので(笑)その人の真似はできないが、せめて「修正箇所以外で発生したバグは責任を負わない」という事を最初にクライアントによく説明するべきだった。

フリーランスとして図太くなりたい

クライアントはプログラムが分からないので、バグが出た際は、現時点で契約しているプログラマーを頼るしかない。だからあの時ボクと揉めたクライアントも、あんな言い方をするしかなかったのだろう。クライアントの要求は一つ「直して欲しい」これだけ。「プログラマーに責任を押し付けて嫌がらせするために言っているわけではない」のだと考えれるようになったのは、その事件からかなり経ってからのことだった。

この事件は今でもボクの中でトラウマになっている。
この事件があってから、仕事は絶対に下請けでしかしないようになった。しかも請負者が元プログラマーで、バグに理解のある人からのみ仕事をお請けしている。下請け仕事であれば、とりあえず孤独ではない。孤独じゃないって本当に素晴らしい。

別に下請けにこだわらなくても、ちゃんと最初に契約書を交わしてトラブルに備えるという方法もある。だが、そんなのはボクの中では問題じゃない。争い事に勝つか負けるかの問題ではなく、ただ一人で戦うのが怖いだけなのだ。ボクはとてつもなく気が弱いので、ちょっとトラブルがあるたびにストレスで体重が2キロ減る。もういっそおとなしく会社員をしていたらいいんじゃないかと自分でも思う。そのくらい一人で戦うのって怖い。図太くなりたい。