スプーリング【基本情報技術者・解説】

システム全体のスループットを高めるため,主記憶装置と低速の出力装置とのデータ転送を
高速の補助記憶装置を介して行う方式はどれか。

ア)スプーリング
イ)スワッピング
ウ)ブロッキング
エ)ページング


「システム全体のスループットを高める」…?(´@ω@)??

と思った方のために、「スループット」ってのを簡単に説明すると
ようするにパソコンの処理スピードの事だよ。(´・ω・
)

スループットが高いほど、パソコンの処理スピードが早いの。
スループットが低いと、パソコンの処理スピードが遅いの。
まぁ厳密に言うとちょっと違うんだけど
とりあえず今はそれで理解しておいてね。

で、システム全体のスループット、つまりシステム全体の処理スピードを高めるために
主記憶装置(メモリの事)と低速の出力装置(例えばプリンタとかの事)のデータ転送を
高速の補助記憶装置(ハードディスクの事)をうま〜く使いつつ処理する事。

その方法の名前は何かって聞いてるんだね。
死ぬほどわかりづらいよね。(・ω・*)

つまり、わかりやすく言い換えると…

あなたがペイントで書いた絵100枚をプリンタで印刷したい。

印刷するためにはメモリからプリンタへ絵100枚を転送する必要がある。

でもプリンタが1枚1枚の絵を受け取る速度がくっっっっそ遅い!(
・ω・´)
(プリンタはデータ転送に特化した機器ではないので許してあげてね。)

そのくっっっそ遅いプリンタの速度に付き合ってあげる必要があるCPUとメモリは
絵100枚の転送が終わるのをひたすらじっと待つはめになる。
CPU(パソコン内で最速)「まーーーだーーーー???」
メモリ(そこそこ早い)「ねぇ、まだ?まだなの?」
プリンタ(遅い。必死。)「ごめんね!ごめんね!(´;ω;)」

CPUとメモリが待っている間、
その他のプログラムの処理が出来なくてパソコン全体の処理が止まってフリーズ状態。
Excel「ねぇ、まだなの?」
Word「なんかプリンタに絵100枚転送しているから時間かかるらしいよ」
メモ帳「書いたメモを保存してほしいんだけど。まだ?」
ソリティア「早くしないと制限時間きちゃうよ。まだあ?」
IE「・・・早くして」

っていう状況を解決するために
メモリ→プリンタというように直でデータを転送するのではなく
メモリ→ハードディスクというように、一旦ハードディスクにデータを保管しておいて
ハードディスク→プリンタというように、ハードディスクからプリンタへ
データを転送してもらうんだよ!

CPU「じゃあ、この絵100枚プリンタに転送しておいて。よろしく。」
ハードディスク「いいよ!」
メモリ「じゃあ、私とCPUは他のプログラムの処理をやろうね。」
他のプログラム「わーい」

メモリは印刷予定のデータをハードディスクに全部ぶち込んでしまって
その間に他のプログラムの処理をちゃっちゃと進めちゃうってわけだね。
こうすることでメモリとCPUはわざわざプリンタを待たなくてよくなるし
空いた時間を他の処理に使う事で
結果としてパソコン全体のスループット(処理スピード)が高まるってわけだね。(・ω・
*)

で、この方法の名前をスプーリングっていいます。
答えは(ア)だね。