【取り回し】取り回しは腕ではなくて腰で押す感じ

取り回しとは、簡単に言うと「バイクを押して歩くこと」です。

はじめて教習所のバイクを取り回した時、あまりの重さに絶望した方は少なくないのではないでしょうか。私もその中の一人だったので、お気持はよくわかります。

教習所卒業後は自分の体格にあったバイクを買うことになるので、取り回しに関してそこまで思い悩む必要はありません。卒検にも取り回しの課題は出てきませんし、教習中も取り回しの練習はありませんし、最悪全く取り回しが出来なくても卒業できます。

私が取り回しを出来るようになったのも卒業間近のあたりです。記念すべき1回目の教習時は、取り回しをするための8の字コースに行くまでの間に15回は転けました。そして一度もバイクに乗ることなくその時間の教習が終わりました。こんな私でも卒業できているので気にしなくて大丈夫です。

とはいえ、やはり出来るに越したことない取り回し。以下でコツを説明していきますので、参考にして下されば幸いです。

取り回しのコツは、腰とバランス。

バイクの取り回しは、自転車の取り回しとは全く別物と考えて下さい。自転車は手でハンドルを持って引いて歩く感じですが、バイクは手でハンドルを持って腰でごろごろと押す感じです。

まず、バイクの左側に立ちます。手でハンドルを持ち、腰をぐっと押し付けてバイクを起こし、垂直状態(まっすぐ立てる状態)にします。

取り回しの重要なコツは、この垂直状態のまま歩こうとしないことです。垂直状態は立っているだけなら安定しますが、この状態のまま取り回しをしようすると車体がものすごくフラついて安定しません。
なので、バイクを自分の体側に少しだけ倒してもたれかからせるような感じの姿勢を取るのが重要です。あまり倒しすぎると重さで転けますので「少し重いかな」程度にうまく調節して下さい。

次に、この状態から腰を使ってバイクを押していきます。

バイクが上手に体にもたれかかってバランスがとれていれば、多少無理に押したり引いたりしたところでフラつく事はありません。取り回しが上手にできるかどうかは、上記のバランスが取れているかどうかにかかっています。

バランスが取れているかどうかの見分け方

バランスがとれているかどうかの見分け方は、ハンドルを持つ手から力を抜いた時にフラつかないかどうかです。(完全にハンドルから手を話すとバランスが崩れて危ないので、あくまで力を抜くだけ。)

自身とバイクでもたれあっている状態から、ハンドルを持つ手の力を抜いた時に苦痛でなければOKです。バイクが重すぎて体がプルプルしている状態は、バイクをこちらに傾けすぎ。逆にバイクがふらふらしていて右に倒れるか左に倒れるかわからないような状態は、バイクをこちらに傾けなさすぎ。このあたりは感覚なので、実際に教習所で試してみてください。

バランスが上手く取れたら、バイクに腰をぴったりと密着させて重いものをゴロゴロと押すイメージで歩いてみましょう。歩いている最中にだんだんと左側にバイクが倒れてくることのないよう、常にバイクの角度を一定に保つように心がけてみてください。