【ブレーキング】ブレーキが難しいのは教習中にブレーキ回数が少ないのが原因

ブレーキ操作でパニックになる?そんな時は、まずは両手のブレーキをマスターするんだ。

車のブレーキは簡単です。足でペダルを踏む。ただそれだけです。

ですが、バイクのブレーキはそうはいきません。 両手両足を全て使い、しかも動きはすべてバラバラです。そんな難解な事をほぼ同時にやらなければいけない上に、失敗すると事故に繋がるというプレッシャーもあるわけですから、パニックになって当たり前です。

1.右手で前輪ブレーキ(7割)
2.右足で後輪ブレーキ(3割)
3.左手でクラッチを切る
4.左足でギアを1速まで落とす。

ブレーキに不慣れな方は、上記すべてを完璧にやろうとすると大パニックになります。

なので まずは「左手」と「右手」だけをじわっと握って止まれるように練習しましょう。 これなら自転車と同じなので、すぐに慣れると思います。ギアと後輪ブレーキはとりあえず後回しでOK。

一番まずいのは「上記すべてを完璧にやろうとした結果、大パニックになりブレーキ失敗。→壮大にコケる。→バイクトラウマ。」になる事です。 ブレーキ操作が咄嗟にできないというのは、いざという時に止まれないという事ですから、それはそのままバイクへの恐怖感に繋がります。

ブレーキが咄嗟にできないという事は、ブレーキが壊れた車に乗って走ってるのと同じです。 そんなの、怖くて当たり前ですよ!

そんな事にならないためにも、ブレーキの練習は まず両手操作をしっかりマスターしてから、徐々に両足操作も追加していく というのがおすすめです。

「とりあえず、両手を握れま止まれるんだ!」という事を、頭の中でよーく反復しておいて下さい。これだけでもだいぶ恐怖感が薄れると思います。

ただし、前輪ブレーキを強くかけるとタイヤがロックして危ないので、「じわっ!」とブレーキをかけることだけは忘れないで下さいね!

タイヤのロックはどんな時に起こるのか?

タイヤがロックされる条件は 「進んでいる力よりも、止まるの力が強いこと」 です。

試しに、バイクに乗らずに手でハンドルを引いて歩いている状態(時速1キロくらい)から、おもいっきり前輪ブレーキをかけて止まってみて下さい。 当然、進んでいる力よりも、止まる力(ブレーキの力)の方が強いので、タイヤのロックが起こります。

クッ!とバイクが突然急停止して、すぐにバランスを崩して倒れ始めます。これがロックされた状態です。 まぁ、簡単にいうとそんな感じです。 (正確に説明しようとすると、タイヤと地面の摩擦の話をしなくてはいけないのですが、それは割愛します・・・・)

教習所でタイヤがロックするパターンとしてありがちなのが、「S字をうまく曲がりきれず脱輪してしまい、咄嗟におもいっきりブレーキをかけてしまった!」という時。バイクがゆっくり走っている状態で思いっきり前輪ブレーキを握ってしまい、タイヤがロックしてコケているのをよく見かけます。

あとは急制動ですね。急制動での停止時に前輪ブレーキを強く握りすぎてしまい「キキッ!」と高い音を立てながら車体がふらついて転倒・・・こういうパターンもよく見かけます。

ある程度速度が出ている場合は、ロックからすぐに転倒に繋がるわけではないので、落ち着いて対処することが大事です。「キキッ!」とバイクが悲鳴をあげたら、すぐにブレーキから手を離しましょう。速度さえ出ていれば、車体は安定してまた走り出してくれるはずです。

後輪ブレーキは、速度を落としたい時によく使うよ。

後輪ブレーキは、止まるときにも使いますが、それよりも 速度を落としたい時 によく使います。

S字・クランク・一本橋などの細い道で「あ!速度が早過ぎた!やばい!」って時に、後輪ブレーキを「ちょん」「ちょん」かけると、いい感じに遅くなってくれるのでめっちゃ便利です。

止まるまではいかないけど、ちょっと速度を落としたい!って時には、後輪ブレーキをどうぞ。 課題をこなしていくにつれ、後輪ブレーキがだんだん頼もしい存在に感じてくるはずです。