騒音性難聴(音響外傷/ライブ難聴)から治療まで

先日、ロックコンサートのライブに行ったのですが
帰宅後、ずーっと耳鳴りが止まない状態に陥ってしまったのです。。。。
キーーーーーーンと高い音が両耳から、同じくらいの音量で聞こえていました。
普段生活をしている分には全く気になりませんが、
夜寝るときや静かなところではキーンとうるさい、そんな感じです。

この耳鳴りについてインターネットで調べたところ
どうやらこれは騒音性難聴(音響外傷/ライブ難聴)という症状らしいのです。
大きな音を長時間に渡って聞くことで、急性の難聴になってしまう病気です。
騒音性難聴は”音量”&”聞いていた時間”が大きければ大きいほどなりやすいとされていますが
一緒に行った友達は平気だったようなので、ある程度個人差もあるようですね。
体調が悪い時はなりやすいとも言われています。
(ちなみに私はその時徹夜明けでした)

次の日、私は早速耳鼻科に行きました。
耳鼻科で聴力検査をすると、案の定、ライブによって内耳がダメージを受け
高温の聴力低下がはっきりと見られました。
4000Hzの音だけがガクーンと30dbまで下がっていたんです。
ライブにて騒音性難聴になると、4000Hzだけがガクンと下がる特徴的な聴力低下が見られるんですね。

30dbは、内緒話くらいの大きさです。
30dbが聞こえない=内緒話が聞こえない、ということです。
健康診断や人間ドックで聴力検査する時の音も30dbなので、30dbが聞こえないとなると
「軽度難聴」として健康診断にひっかかるということになります。

この時は4000Hzだけが低下している状態だったので、日常生活に支障はありませんが
すぐに治療しなければ他の音域まで下がってしまうとの事でした。
なので、早急にステロイド剤の治療を開始することになりました。

ちなみに、4000Hzはこの音。
https://www.youtube.com/watch?v=lO9uRNrP8Mo

当時の私はパソコンの音量を最小にしてこの音を再生すると全くの無音に聞こえました。w
(今は回復しているのできちんと聞こえます。)


もらった薬は、アデホス・メチコバール・ステロイド剤(10gくらい)・胃薬の4種類でした。

先生曰く「治るか治らないかは微妙。しかし治らない場合の方が多い。」との事でした。
「この一週間が勝負どころなので頑張りましょう」とも言われました。。

これらを飲んでしばらくは安静にと指示されていたので
思い切って休みを取って、その日から自宅療養がはじましました。

毎日朝・昼・晩、薬を飲んで寝るだけの簡単なお仕事です。
また、それに加え1日中耳栓を着用していました。


ステロイドの効果は抜群でした。
以下、経過を書きます。

1日目:全く変化なし
2日目:全く変化なし
3日目:少し耳鳴りが小さくなった気がする/この頃から4000Hzの音がわずかに聞こえだす
4日目:さらに耳鳴りが小さくなった気がする
5日目:耳鳴りがあったり、なかったり/4000Hzの音がはっきりと聞こえるようになる
6日目:耳鳴りがやむ/4000Hzの音がさらにはっきりと聞こえるようになる
7日目:耳鳴りはなし


8日目:耳鼻科の診断結果
100Hz〜8000Hzまでの聴力が5dbまで回復!正常聴力になりました!

「ここまで綺麗に治るケースは珍しいね、よかったね!」と先生も一安心のご様子でした。
この頃には4000Hzの音もしっかりと聞こえていましたし、耳鳴りも一切なくなっていました。
聴力が戻って本当によかったです。
これもインターネットで同じ体験をした人が体験談を公開してくれたおかげだと思いました。
そうしないと早期発見できなかったはずですから!
(”騒音性難聴”で検索したら上位に表示されるサイト管理人の皆様、本当にありがとうございました^^)

その後、耳鳴りは再発することになるのですが、それは次の記事で書きます。。